月亭方正：版間の差分

むくみ解消によるダイエット

2006年10月放送の日本テレビ系列『ミラクル☆シェイプ』の企画で、むくみ解消によるダイエットに1ヶ月間挑戦した。なお、当時の芸名は山崎邦正なのでこの項目ではそちらの芸名表記を用いる。

開始時の状況

ダイエット開始にあたり、病院でCT検査を行ったところ、内臓脂肪が133であった。この数値は100以上だと危険信号。このままいくと近い将来、生活習慣病を引き起こす危険性があるとのこと。

むくみ解消

山崎のぽっこりお腹の正体はむくみだという。むくみとは、皮膚と血管の間には流れている「細胞間液」という水分が、なんらかの原因で滞ってしまい、水分がどんどん溜まっていくことで皮膚が膨張しブヨブヨになった状態のことを指す。山崎の場合は運動不足に加え塩分の摂り過ぎが大きな原因であるとされた。

今回のダイエットでは、プロ格闘家のトレーニング指導も行う小八重敬子が食生活からメンタル面までを徹底サポートすることとなった。

エクササイズ

図1 肩甲骨ぐるぐる楽々むくみ解消運動

図2 顔のむくみ解消ストレッチ

図3 足のむくみ解消ストレッチ

むくみが生じる原因は様々だが、現代人に最も多く深刻とされているのが慢性的な運動不足によるむくみである。適度に運動をしていると筋肉がポンプの役割を果たし細胞間液が正常に循環するのだが、運動不足で循環が悪くなると常に水分がたまりやすい状態になり、皮膚が膨張しむくみとなる。山崎の場合、中学の剣道部以来、全く運動をしてこなかったため、深刻な運動不足の状態であった。当初、小八重はむくみ解消に効果的な簡単な筋力トレーニング（膝をつけた状態での腕立て伏せ等）を教えたのだが、長年の運動不足のせいで筋肉が衰えており、ちょっとしたトレーニングにも耐えられない状態となっていた。そのため小八重は、新しい筋肉を作るトレーニングよりも、使っていなかった筋肉を呼び起こすエクササイズの方が適していると判断し、毎日続けられる負荷が少ない方法を指導した。

【肩甲骨ぐるぐる楽々むくみ解消運動】

姿勢を伸ばし、手を鎖骨のTシャツの襟がくるあたりにあて（図1）、肘が大きく円を描くようにゆっくり回す。これを前後10回ずつ、片腕ずつ行う。自然に呼吸をしながらゆっくり回すことがポイントであるという。普段使わない背中周りの筋肉を動かすことで、代謝を促しむくみ解消を狙うエクササイズ。

【顔のむくみ解消ストレッチ】

頭を横に倒す。この時、息は止めず自然に呼吸をする。次に手で首筋（耳の後ろから肩口あたりまで）をやさしくなでおろすように3回ほどリンパマッサージ（図2①）。リンパの流れを良くするとむくみ解消に効果があるとのこと。次に、頭を後ろに倒し、首と顎の境目辺りを、両手の中指で軽く10秒ほど押さえる（図2②）。この時も、息は止めずに自然に呼吸する。

【足のむくみ解消ストレッチ】

仰向けになって、足を浮かせ、片方のふくらはぎを、もう片方の膝に乗せる（図3①）。この状態で足を左右にぶらぶら揺らしながら、膝小僧でふくらはぎを刺激。さらに、上の足の甲をもう片方の脚に引っ掛けるようにクロスして、下半身だけ横に倒す（図3②）。左右30秒。

食事

むくみの原因の運動不足以外にも、塩分の摂り過ぎも挙げられる。塩分を取りすぎると細胞の周りの塩分濃度も高くなる。そうすると体は、この濃度を正常に戻そうとし水分を取り込む働きがあり、そのためむくみが生じるという。成人男性の1日の塩分摂取量は10gと定められているが、ラーメン1杯で塩分は7gであり、塩分の摂り過ぎを避けるのはなかなか難しい面がある。

一方でカリウムは、体内に溜まった塩分を汗や尿と一緒に体から排出する働きがある。カリウム豊富な食材の摂取によりむくみ解消が期待できるとしている。例えば、梨、バナナ、キウイなどの果物は塩分の多い食べ物を食べたあとのデザートとして最適となる。トマトや小松菜などの野菜もカリウムを豊富に含む。さらに肉類の場合は、牛肉よりも鶏肉や豚肉にカリウムは多く含まれるという。

山崎の妻の協力のもと、毎日の食事メニューの中でカリウム豊富な低カロリー食品の摂取を心がけることで、むくみ解消を目指した。

【小松菜と梨のジュース】

カリウムは水に溶けやすい性質があるため、野菜を茹でると多くのカリウムを失ってしまう。その点、ジュースであれば、カリウムを失うことない。栄養素を吸収しやすい朝一番に飲むのが良いとしている。ちなみに、１杯あたりの摂取カロリーは46kcalとなる。

材料（2杯分）：小松菜3株、レモン汁小さじ2、水50cc、梨1/3個、黒酢小さじ1、氷3～4個、バナナ1/3

作り方：野菜、果物類を細かく刻み、氷→野菜→果物→レモン汁→黒酢→水の順にミキサーに入れ30秒程度攪拌して完成。

【トマトとフルーツのジュース】

１杯あたりの摂取カロリーは72kcal。

材料：トマト1個、レモン汁小さじ2、水50cc、リンゴ1/2個、黒酢小さじ1、氷3～4個、バナナ1/2本

作り方：野菜、果物類を細かく刻み、氷→野菜→果物→レモン汁→黒酢→水の順にミキサーに入れ30秒程攪拌して完成。

結果

DHCプロティンダイエット

2013年1月、「DHCプロティンダイエット」のPRキャンペーンによるダイエットに2ヶ月間挑戦した。結果、体重は開始時の65.4kgから56.9kgとなり、8.5kgのダイエットに成功する。このダイエットの成功は「方正、自分史上最高のボディへ」というキャッチフレーズで、同商品のCMや販売ページ等で大々的に取り上げられることとなった。

開始時の状況

DHCプロティンダイエットとは？

株式会社DHCが販売しているダイエット用の置き換え食品である。1食分が約178kcalとなっており、これを朝食や昼食と置き換えることでダイエット効果を狙おうというものである。1食にはたんぱく質の他、22種類のビタミン・ミネラルや食物繊維、オルニチン、コエンザイムQ10などが摂取できるようになっている。また、味はミルク味、ミルクティー味、ココア味、コーヒー牛乳味、バナナ味がある。さらに姉妹商品としてプロティンリゾットやプロティンケーキといったものも存在する。

遺伝子検査

ダイエット開始前に、「DHCの遺伝子検査ダイエット対策キット」による検査を行った。これは、日本人の肥満に大きく関わっている3種類の肥満関連遺伝子を調べることで、その人にあったダイエット法は何かを探るというものである。月亭方正の検査結果は「洋なし型」であった。遺伝子的には脂質で太りやすい体質だとのこと。特に脂っこいものを食べ過ぎると、下半身に皮下脂肪がつきやすという。この場合、脂質だけでなく、糖質の摂取にも注意してダイエットする必要があるとしている。

結果

ダイエット開始時の体重は65.4kgであったが、2ヶ月間で8.5kg減となる56.9kgまで体重を落とすことに成功した。