渡部絵美：版間の差分

ゾーンダイエット

2009年3月31日放送の『B.C.ビューティー・コロシアム』の企画「女性芸能人真剣ダイエットSPECIAL」にて2ヶ月間の「ゾーンダイエット」に挑戦した。同番組よりダイエットサポーターとして大沢あかねがつけられた。

開始時の状況(Before)

• 体重72kg、体脂肪率43.3%と完全なおばさん体型。
• 底なしの食欲。とにかく食べることが大好きでお腹がいっぱいになっても目の前に美味しいものがあれば迷わず手を出してしまうという。
• 体が重くて思うようにスケートが滑れない。ダイエットをして昔のようにスケート(ジャンプ)がしたい。
• 自宅には相撲部屋のような食料貯蔵庫があり、アメリカの缶詰、イタリアのソースを始めとした世界中の食材がぎっしり詰まっていた。これが全て渡部絵美の胃袋に収まってきた(ダイエット開始時に全て没収)。

ゾーンダイエットとは？（番組内での説明）

アメリカのバリー・シアーズ博士が考案した食べながら痩せるダイエット法。ブラッド・ピットやサンドラ・ブロック、マドンナなどセレブの間でも大人気だという。このゾーンダイエットの日本上陸の際、監修・翻訳を手がけたのは赤坂TBRビルクリニック院長の岳マチ子氏。

その内容は、4:3:3(の食事)のバランスを保つことでインスリンの分泌が最適な状態になり、その結果痩せやすい体質に変わるという。

4:3:3の食事とは、炭水化物4、タンパク質3、脂質3の割合で摂る食事法。これは摂取カロリーの割合。この4:3:3に空腹を抑える秘密がある。それはインスリンの量。人間が空腹感を感じるメカニズムはインスリンの分泌量と関係があるという。普通、食事をするとすい臓から分泌されるインスリンの量が急激に増え、その後数時間かけて下がっていく。この分泌量の落差が空腹感を生むという。しかし、4:3:3の食事を摂るとホルモンバランスが整うのでインスリンの分泌量の増え方が抑えられ、落差が非常に少なくなるという。これがゾーンダイエットでいうところのお腹が空きにくくなるメカニズムだそう。

今回のダイエットでは、番組が日本で数少ないゾーンダイエットを学んだシェフ柳沢博文氏の協力を得て特別メニューを用意した。

番組内で紹介されたゾーンダイエットのメニュー例

【初日のメニュー】

初日に、慣れない渡部のためにシェフが作ってくれたメニュー。

これで炭水化物189kcal、タンパク質151kcal、脂質153kcalでカロリーの割合が4:3:3のメニューとなる。

• 白身魚のブレゼ
• ニンジンとオレンジのサラダ
• 具だくさんんミネストローネ
• パン(フランスパンひと切れ)
• フルーツ(いちご)

白身魚のブレゼの作り方

[材料(1人分)]白身魚(80g)、白菜(80g)、岩海苔(15g)、殻つきのあさり(75g)、エビ(20g)、シソの葉(1枚)、白ワイン(15cc)、水(100cc)、ニンニク(5g)、塩・コショウ(適量)、片栗粉(3g)

1. 白菜の芯に塩・コショウした白身魚をのせる。
2. 淡白な白身魚にコクを出すために岩海苔をたっぷり塗る。
3. その上にエビ・あさりを散らし、水と白ワインを加えて15分程蒸す。

【1日のメニューの例】

「かんたん4:3:3レシピ」と銘打って番組内で紹介された1日のメニュー。

朝食	昼食	夕食
玄米ご飯 60g 干物1枚 ひじきの煮物 40g 豆腐のみそ汁 漬け物 45g	玄米ご飯 60g エビチリ 80g ごぼうサラダ 80g いちご 3～4粒	玄米ご飯 60g けんちん汁 おひたし 80g 漬け物 45g 鶏の照り焼き(皮なし) 100g
ひじきには大豆が入っているとなお良いとのこと。	ごぼうサラダはコンビニで売っているものでOK。4:3:3のバランスがとりやすい温野菜サラダや根菜サラダを選ぶのがポイント。	鶏の照り焼きは皮を取って。けんちん汁はレトルトでOK。

【市販の4：3：3携帯食】

忙しくて食事が取れないときはゾーンの携帯食もある。

【ゾーンワッフル】

甘いものの間食がやめられない渡部のためにシェフが用意してくれた4(炭水化物):3(タンパク質):3(脂質)の割合で特別に作ったワッフル(一般的なワッフルは6(炭水化物):1(タンパク質):3(脂質)でタンパク質が足りない)。作り方のポイントは下記の通り。

[材料] 強力粉、たんぱく入り小麦粉、佐藤、塩、無塩バター、全卵、豆乳、ベーキングパウダー、低糖タイプのジャム(スプーン1杯)

• たんぱく入り小麦粉を使う。大手デパートの食品売り場などで購入可能。
• 生地には牛乳ではなく豆乳を使う。
• ジャムは低糖タイプならスプーン１杯分はOK。

【4：3：3のお好み焼き】

ダイエット20日目に渡部がお好み焼きが食べたいと言い出したのでシェフが作ってくれた4(炭水化物):3(タンパク質):3(脂質)のお好み焼き(一般的なお好み焼きは6(炭水化物):1(タンパク質):3(脂質)で炭水化物の塊)。作り方のポイントは下記の通り。

• 炭水化物の量をおさえるため小麦粉を3分の1減らし、代わりに山芋を使用。さらにキャベツの量を倍にする。
• 肉はロースではなくヒレを選ぶ。
• キムチにはコクを出し発汗作用で代謝もアップしダイエットを促進する働きがある。

【外食時の注意】

渡部が自身のスケート教室の生徒の付き添いでフィリピンに行った時、止むなく外食をすることとなったため、シェフが外食時の注意点をMEMOとして渡部に渡した。ポイントは下記の通り。

• エビ・イカは肉より脂質が少ない。
• 調理法は「蒸す」「茹でる」をチョイスしカロリーオーバーに注意。
• 野菜はタンパク質の2倍を目安に食べる。

経過

• 1日目：はじめてのゾーンダイエット。慣れない渡部のためにこの日はシェフが調理を担当。メニューは白身魚のブレゼ、ニンジンとオレンジのサラダ、具だくさんミネストローネにパンとフルーツでカロリーの割合は4:3:3(詳しくは#ゾーンダイエットのメニューの一例の「初日のメニュー」を参照)。渡部は大満足で平らげた。そしてシェフは渡部に1週間分の4:3:3レシピをプレゼント。ここからは渡部が自分で料理を作っていく。この後、午後4時、お腹がすいた渡部は早くも夕食を作り始める。メニューはパン、白身魚とフルーツトマトのアクアパッツァ、根菜グラタン。午後4時半早めの夕食を摂る。美味しそうに平らげこの日の食事は終わり。しかしその日の夜(深夜2時)、お腹がすいて眠れない。お茶を飲んで誤魔化した。ゾーンダイエット推奨者の岳マチ子氏によるとホルモンバランスが整うまでには個人差があり、空腹感が伴うよう。しかし体重の減少は着実に始まっているという。
• 5日目：体重を量ってみると70.2kgとたった5日で1.8kgの減量に成功。初日はお腹がすいたが、3日目以降はお腹もすかなくなったと話す。体重が約2kg減った渡部は自身のスケート教室でイナバウワーを披露。
• ?日目：その後も4:3:3ダイエットに励む渡部。この日のメニューは和食。あまりお腹が減らなくなったという渡部だが、体重は70kgから一向に減らなくなった。もう6日間も変化なし。ここで4:3:3以外のものを食べている疑惑が浮上。
• 11日目：ダイエットサポーターの大沢あかねが緊急事情聴取。すると隠れて夜中にドーナツを食べていることが判明。しかし、実はゾーンダイエットは間食しても良いという。但し、4:3:3を守った間食にする必要があるとのこと。そこで用意されたのが4:3:3の割合で特別に作られたゾーンワッフル(詳しくは#ゾーンダイエットのメニューの一例の「ゾーンワッフル」を参照)。これを1日2つまで許可された。
• 14日目：体重を量ってみると69.4kgと開始時と比較して2.6kgのダウン。3食おやつ付きのダイエットで念願の60kg台に突入。体重が減ったのでスケートの1回転半ジャンプに挑戦してみたが失敗。ジャンプの成功にはまだまだダイエットが必要なよう。
• 20日目：朝から浮かない様子の渡部。お好み焼きが食べたいと漏らす。しかし一般的なお好み焼きは6:1:3で炭水化物の塊。ゾーンダイエットには不向きのメニュー。
• 23日目：ダイエットサポーターの大沢がシェフを呼んで4:3:3のお好み焼きを考えてきてもらった(詳しくは#ゾーンダイエットのメニューの一例の「4：3：3のお好み焼き」を参照)。これに大満足の渡部。
• 33日目：渡部のスケート教室の生徒のアイスショーの付き添いでフィリピンへ。渡部は到着早々マリンスポーツを楽しんだ。しかしここで、ダイエット生活で初の外食となる。外食の時用の注意書きをシェフから預かってきており(詳しくは#ゾーンダイエットのメニューの一例の「外食時の注意」を参照)、それに従って食べるものをチョイスすることで乗り切った。そしてフィリピンでも体重測定。64.5kgとなり開始時と比較して7.5kgの減量に成功。
• その後も食べながら痩せるダイエット続けた。

結果(After)

2ヶ月間のダイエットの結果、体重は10.4kgの減量に成功。目標だった1回転半のジャンプも1度失敗したものの再挑戦して見事成功した。