モムチャンダイエット
提供: ダイエットペディア
モムチャンダイエットとは、韓国の主婦チョン・ダヨンが考案したダイエット法。独自のエクササイズ「フィギュアロビクス」と食事法や生活習慣の改善などから成り立つ理論となっている。
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概要
考案者のチョン・ダヨンが、33歳の頃より行い20kgの減量に成功した産後ダイエットをベースに、10年間体型をキープしている方法論を体系化したメソッドである。チョンが韓国のインターネット新聞に、このダイエット法の元となる理論を投稿した際には、平凡な方法という評価であったが、彼女の写真を見た編集部は驚き、同新聞内で取り上げられると韓国で大きな話題となった。
理論・方法
意識
- 完璧主義にならない
- 強い強迫観念に縛られた「完璧主義」のダイエットは、失敗の引き金になる。完璧主義的に「甘いものは絶対に食べない」と思っていて、1度でも誘惑に負けて食べてしまうと、すべてを放り出しドカ食いに走ってしまう傾向にある。人間の意志は、思っている以上に弱いものであることを自覚する必要がある。
- なりたいボディを明確に意識する
- ダイエットを始めると、体重やメジャーの数値を目標にしてしまいがちだが、それではなりたい体に近づくことはできないとしている。身長や骨格などによって、同じ数値でも見え方が全く異なるからである。鏡の中の自分をどのように変化させたいかを明確に意識する必要がある。チョンは、冷蔵庫に自身の理想とするボディを持つモデルの写真と、ダイエット当時の自身の写真を並べて貼ることで、自分のボディをどう変化させたいかを明確化し、食べ過ぎの戒めにも利用していた。
食事
- 1日6食~8食
- チョンは1日3食という食習慣に疑問を呈する。食欲ではなく習慣を基準にしたこの食生活こそが肥満の元凶であると唱えている。理想は赤ちゃんのような「ちょこちょこ食べ」であるとし、チョンは1日6食~8食。ただし、1日の食事の総量には気を配る。これまでの食事量を増やすことなく、食事の回数を増やすということがポイントだとしている。但し、深夜の食事には気をつける。夜遅くに食事を摂ると、摂取した栄養分を使うことなく寝てしまうため、栄養分が活動エネルギーとして消費されずに脂肪になってしまう。
- 水分の摂取
- 1日に少なくとも2リットルは水を飲む。冷やさずに常温で飲むのが良いとしている。温かいものが欲しい時は、ハーブティなどを飲む。コーヒーや紅茶などカフェインが入っている飲み物は利尿作用があるため、水分補給には不向きであるとしている。アルコールも同様の理由で水分補給にはならないばかりか、水分を奪うため、アルコールを飲んだ際は同量の水を飲むことを推奨している。
- 1週間単位で栄養バランスを調整
- こまめに少量ずつ食べるモムチャンダイエットにおける食事法は、1回の食事量が少ないため、その1食で栄養バランスを調整するのは難しくなる。そのため理想は1日単位でバランスを調整することである。しかし、忙しい人はそれも難しくなるため、チョンは1週間単位で栄養バランスを調整することを提案している。また、タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミンといったように栄養素で区切るのではなく、多種類の食品を摂取するようにすれば自然と栄養バランスはとれるとしている。
- 低炭水化物ダイエットは避ける
- 前述したように、同じ食品を続けて食べずに、可能な限り色々な種類の食品を食べることがポイントであるが、逆に何かひとつの食品を排除するのも止めるべきだとしている。例えば、ブームにもなっている低炭水化物(ローカーボ)ダイエットは太りやすい体になる。炭水化物を控えることは体重を減らすのに即効性はあるものの、続けると筋肉を分解してしまう。筋肉が減ると、基礎代謝量が減り、太りやすい体質になってしまう。
- タンパク質の摂取
- 基礎代謝をアップさせることがリバウンドしないダイエットには不可欠であるが、その基礎代謝のアップには筋肉が必要となる。筋肉と材料になるのがタンパク質であり、積極的に摂取することを推奨している。また、タンパク質は、炭水化物や脂肪に比べて消化しにくいため、胃の中に留まる時間が長く、満腹感が持続するため、タンパク質をこまめに摂取することは、過食予防に良いとしている。但し、タンパク質を多く含む食材には脂肪も多い傾向にある。比較的低脂肪で高タンパクな食材は、卵、ササミ、白身魚、赤身の肉、大豆製品などであるため、それらの食材からタンパク質を摂取るのが良い。
- 食物繊維の摂取
- 食物繊維は、体に溜まった老廃物を滞りなく排出し、お通じを良くするために欠かせないものであるとしている。便秘をしてしまうと、肌荒れや体調不良の原因になり、腸に便が停滞しているため、ぽっこりお腹が目立つようになる。食物繊維は便のかさを増やし、腸の蠕動運動を活発にすることで便秘を解消し、腸内で脂肪を吸着して排出してくれる。また食物繊維の多い食べ物は歯ごたえがあるものが多いため、咀嚼回数が増え、食事時間も長くなるため満腹感を得られる。食物繊維を効果的に摂取するには、主食を玄米や全粒粉のような未精製の穀物に変えるのが良いとしている。豆類や雑穀を混ぜて炊くのも良い。野菜や果物の皮には食物繊維が多く含まれているので、これらを皮のまま食べるようにする。キノコ類や根菜類も食物繊維が豊富である。
- 毎週日曜日の開放デー
- 毎週日曜日は、食べたかったものを我慢することなく食べる日に設定し、心と体を解放する。この日は、基本的に食べたいものを食べるのだが、単品料理ではなく、量が増えたとしてお、色々な食品が摂取できるメニューを選ぶようにする。例えば、焼肉に行った際は、肉を部位違いで選んだり、サンチュやサラダ、クッパなども食べる。普段から、少量を何回も分けて食べる、いろいろな食材をバランスよく摂取するという2つの習慣が根付いていれば、思う存分食べたとしても、過食に陥る心配は無いとしている。
運動
- 筋肉をつける
- チョンは、ダイエットにおいて筋肉の大切さを説く。筋肉こそが体の中で最も脂肪を燃焼させる器官であるとしている。また、筋肉はのぞみの体型へとシェイプアップしてくれる自前の補正下着であるとも述べている。食事制限のみのダイエットは必ずと言っていいほど失敗するが、その理由こそが筋肉であるとしている。そして、有酸素運動のみの運動は、脂肪と一緒に筋肉も燃えてしまうので、まずやるべき運動として、無酸素運動を推奨している。無酸素運動は、エクササイズ中も体脂肪を燃やすが、エクササイズが終わったあとも48時間、脂肪を燃やし続けてくれるという。
- フィギュアロビクス
- アジア人の女性の体型に合わせてチョンが独自に考案したエクササイズ。現在知られているエクササイズの多くは、欧米発なため、欧米の女性の好むプロポーションを目指したエクササイズが主流であるが、日本や韓国などのアジア圏の女性達は、欧米人と好みも体型も異なるため、それに合わせたエクササイズが必要と考えて生み出された。
- 有酸素運動と無酸素運動(ウエイトトレーニング)の効果を同時に得られるようにデザインされており、筋力アップによる基礎代謝量を増加させながら、脂肪燃焼効果も狙うものとなっている。
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