ゾーンダイエット:版間の差分
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2013年5月13日 (月) 01:10時点における版
ゾーンダイエットとはアメリカの生化学者バリー・シアーズが考案した低炭水化物ダイエットの一種。
目次 |
概要
アメリカの生化学者バリー・シアーズが考案したダイエット法。日本には1996年、シアーズの著書を翻訳したものが出版される形で伝わった。低炭水化物ダイエット(低インスリンダイエット)の一種と言える。その他の低炭水化物ダイエット同様、肥満の原因は糖質(炭水化物)の摂り過ぎであるという根拠の元、考案されたダイエット法。但し、その他の低炭水化物ダイエットとは異なり、糖質自体は大事な栄養素という認識も持ちつつ、飽く迄「摂り過ぎ」が良くないという理論。
方法
除脂肪体重(LBL)等から算出したタンパク質の摂取量を基準に、炭水化物を40%、タンパク質を30%、脂質を30%の4:3:3の割合で摂取する。
除脂肪体重(LBL)
除脂肪体重(LBL)とは、体重から体脂肪を引いた値である。ゾーンダイエットでは、決められた量のタンパク質の摂取が必要となる。そのタンパク質の摂取量を割り出す基準の一つが除脂肪体重(LBL)である。脂肪はタンパク質を必要としないので、タンパク質の必要摂取量を割り出す際に、基準から除外する必要があるとする。例えば、体重が60kg、体脂肪率が25%の人の除脂肪体重(LBL)は60×0.25=45kgとなる。
活動レベル指数
除脂肪体重と並び、ゾーンダイエットにおけるタンパク質摂取量の基準となるのが活動レベル指数である。これは普段の生活でどれくらい体を動かしているかを数値化したものとなる。1日に何時間もトレーニングをしているアスリートから、デスクワークのみで殆ど椅子から立ち上がらない人まで個々人で活動量は異なる。それを区別するためにゾーンダイエットでは活動量を「活動レベル」という5段階に分け、タンパク質の摂取量の基準の1つとして採用している。
活動レベル指数 | 活動量 |
---|---|
1.1 | 座りがちの人 |
1.3 | 1日30分程度歩く人 |
1.5 | 1日30分の運動を週3回する |
2.0 | 週に2.5時間以上運動する |
2.2 | 週に5回はウェイトトレーニングをする |
タンパク質の量の計算
先に上げた除脂肪体重(LBL)と活動レベル指数をかけることで、1食のタンパク質の摂取量を割り出すことが出来る。例えば、除脂肪体重(LBL)が45kgで活動レベル指数が1.1の人は45×1.1=49.5gとなる。ゾーンダイエットの単位であるブロックになおすと、タンパク質は1ブロック=7gなので、49.5÷7≒7.1となる。つまり除脂肪体重(LBL)が45kgで活動レベル指数が1.1の人は約7ブロック(49g)のタンパク質を1食で摂取する必要があるということになる。
実践者
- 渡部絵美
- ジェニファー・アニストン
- ブラッド・ピット
- マドンナ
- アーノルド・シュワルツェネッガー
関連著書
- バリー・シアーズ(著)・岳マチ子(翻訳)『ゾーン・ダイエット』PHP研究所 2004年8月7日、ISBN 978-4569637594
- バリー・シアーズ(著)・コルム(翻訳)『食事革命 4・3・3ダイエット―肥満解消、病気予防、そして長寿をもたらす食事法』草思社、1996年7月5日、ISBN 978-4794206978